Live Report

LIVE BLAST powered by Fanpla Kit
2024年3月26日(火) 東京・EX THEATER ROPPONGI
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
  • LIVE BLAST
TOKYO FM『FESTIVAL OUT』内の人気コーナー「RADIO BLAST powered by Fanpla Kit」から生まれたライブイベント『LIVE BLAST powered by Fanpla Kit』が3月26日(火)、東京・EX THEATER ROPPONGIで開催された。
出演したのはChilli Beans.、This is LAST 、ワンダフル放送局(オープニングアクト)。司会進行を『FESTIVAL OUT』のパーソナリティー・別府由来が務めた。この公演の模様をレポートする。

会場に集まった観客を出迎えたのは、別府由来によるDJ。Xを通じて募った観客からのリクエストをリアルタイムで反映しつつ、様々な曲をプレイする彼自身も実に楽しそう。開演を待ちわびる人々が過ごしているフロアが、清々しい昂揚感で包まれていった。

ワンダフル放送局

約30分のDJタイムの後、オープニングアクトのワンダフル放送局が登場。「RADIO BLAST powered by Fanpla Kit」内で行われた「Fanpla Live Audition 2024」のグランプリに輝いたバンドだ。This is LAST、Chilli Beans.と共演することへの想いをwan(Vocal & Guitar)が即興の歌で表現した後、「メロディー!」がスタート。伸びやかな歌声を彩る伊藤晴香(Guitar)、ゆうだい(Bass)のサウンドが活き活きとしている。続いて「ZIGOKU!」も披露され、観客の間から自ずと手拍子が湧き起こった。「基本的には毎日上手くいかないけど、たまには神様がごほうびをくれることがあります。今日はもしかしたら神様からのごほうび、好きでいてくれるみんなからのごほうびなのかな」――素敵な空間でライブができている喜びを噛み締めていたwan。そして「また会えたらいいなという願いをこめて。約束みたいな曲です」という言葉が添えられた「会いにゆくのだ」がラストに届けられた。3曲が披露された後は、別府がワンダフル放送局の3人にインタビュー。「EX THEATERで、次は自分たちのイベントをやりたいです」と、wanが今後の抱負を語っていた。

This is LAST

「準備いいですか?」と菊池陽報(Vocal & Guitar)が観客に呼びかけ、「恋愛凡人は踊らない」からスタートしたThis is LASTのライブ。腕を振り上げながら盛り上がる人々のエネルギーがフロアいっぱいに広がっていった。続いて「病んでるくらいがちょうどいいね」も披露され、観客の間から歌声も起こる。ノリの良いサウンドの連続だが、歌から伝わってくる状況、心情は何とも言えずホロ苦い。実体験を赤裸々に表現した曲を次々リリースし、精力的にライブを重ねながらリスナーの輪を着々と広げているこのバンドの音楽は、とても独特な風味だった。様々な感情が複雑に渦巻く“別れ”を描写していた「カスミソウ」と「もういいの?」。お姫様気質の女性に振り回される男性の姿がありありと目に浮かぶ「勘弁してくれ」が届けられた後に迎えた小休止。「ラジオの現場からライブハウスに繋がって、全ての縁がありがたいなと感じています。こういう日があるのが嬉しいです」――菊池が想いを語ってから披露された「バランス」と「#情とは」は、切ない心情を奥行き深く表現していた。ノリの良いサウンドを鳴り響かせることに長けているこのバンドだが、落ち着いたトーンでも魅了してくれる。観客はじっくりと耳を傾けながら美メロを味わっていた。

「殺文句」は、やはり異彩を放っていた。彼女の浮気を描いた非常にシリアスな曲だが、圧倒的に盛り上がれてしまうのが不思議だ。着ていたシャツを脱ぎ捨てた鹿又輝直(Drums)のビートが冴え渡っていた「ディアマイ」。そしてラストは「オムライス」が飾った。大きな声で歌い、手拍子を加える観客の姿が明るい。「新しいアルバムが出ます。9月からツアーをやるので、よろしくお願いします!」――今後の予定を告げつつステージを後にした菊池と鹿又を大きな拍手が見送った。

Chilli Beans.

別府によるDJタイムを経て、Chilli Beans.のライブがスタート。バンド名を示すネオンがステージ上でピンク色の光を放ち、Moto(Vocal)、Maika(Bass & Vocal)、Lily(Guitar & Vocal)が登場。「See C Love」を皮切りに極上のグルーヴが至福のダンスフロアを作り上げていった。ビートを巧みに乗りこなしながら「rose feat. Vaundy」を歌うMotoが実にかっこいい。華やかなディスコサウンドを鳴り響かせた「Welcome」も観客を大いに盛り上げた。そして「doll」「stressed」「105☻」も立て続けに披露され、完全に恍惚感で支配された会場内。真夜中のクラブで過ごしているかのような夢見心地のひと時だった。

TVアニメ『ONE PIECE』のエンディングテーマとしてお馴染みの「Raise」の後、メンバーを代表して挨拶をしたMoto。「楽しんでいますか?来てくれてどうもありがとう。まだまだあるので一緒に最後まで盛り上がっていきましょう」と観客に呼びかけた後、ギターを弾きながら歌い始めた彼女に他のメンバーたちの演奏も合流。「aaa」が、フロアを心地よく沸き立たせた。掲げた腕を振りながら開放的に踊る観客の姿が、深く愛されている曲であることを示していた「lemonade」。飛び跳ねながら踊る人々を続発させた「シェキララ」。メンバーたちのコーラスワークが曲を美しく彩った「you n me」……極上サウンドの連発によって一旦は締め括られたChilli Beans.のライブ。しかし、鳴り止まない手拍子に応えてメンバーたちが再登場し、アンコールでは「This Way」が届けられた。骨太なサウンドによって、ビリビリと震えていたフロア。壮大な展開を遂げる様にとてもワクワクさせられた。
Chilli Beans.のライブが終了し、ステージに現れた別府。今回のイベントに出演した3バンドのインタビューが、3月29日(金)に放送される『FESTIVAL OUT』内で流れる旨を告知した彼も、ライブを大いに堪能した様子だった。余韻を噛み締めながら帰り支度を始めた観客の表情が、とても明るかったことが思い出される。会場に足を運んで、生で音楽を体感する楽しさを再確認させられるイベントだった。
【取材・文:田中大】
【写真:門間広樹】

SET LIST

ワンダフル放送局
  • M1 君と掴みに来たのだ(即興)
  • M2 メロディー!
  • M3 ZIGOKU!
  • M4 神様が。(即興)
  • M5 会いにゆくのだ
This is LAST
  • M1 恋愛凡人は踊らない
  • M2 病んでるくらいがちょうどいいね
  • M3 カスミソウ
  • M4 もういいの?
  • M5 勘弁してくれ
  • M6 バランス
  • M7 #情とは
  • M8 殺文句
  • M9 ディアマイ
  • M10 オムライス
Chilli Beans.
  • M1 See C Love
  • M2 rose feat. Vaundy
  • M3 Welcome
  • M4 doll
  • M5 stressed
  • M6 105 ☻
  • M7 Raise
  • M8 aaa
  • M9 lemonade
  • M10 シェキララ
  • M11 you n me
  • EN This Way